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真多呂作の木目込み雛人形「初音ミクのお雛様」270年の伝統で再現!

2018.01.20

ぷりふあスタッフの古谷です。 寒い日々が続きインフルエンザの流行が聞かれるようになりました。 予防しても避けられない事もあるとは思いますが……、スタッフ一同、風邪やインフルエンザに負けないように手洗いうがいでしっかり予防していきたいと思います!

本日は真多呂人形さんの話題をしていこうと思います。 2018年1月19日のプレスリリースで興味の引かれる発表がありました。 当社でも絶賛取扱中の真多呂人形さんが、270年の伝統を引き継ぐ老舗として、現代雛への新たな試みとして「VOCALOID 初音ミク」の雛人形を公開しています!

ボーカロイドってなに?

VOCALOID(ボーカロイド)?初音ミクってなに?って方もいらっしゃるとは思いますが、ボーカロイドとはヤマハが開発した音声合成技術&その技術を用いた製品に設定されたキャラクターの総称で、簡単に言えばパソコンでリアルな歌声を演奏(歌わせる)事ができるソフトの事です。 初音ミクは、そのボーカロイドシリーズの中でも最も人気のあるキャラクターですね。

元来、歌や音楽を公開する場はプロ以外にはあまりなかったのですが、ヤマハさんの開発したボーカロイドが登場以後、大きく時代も代わり、youtubeやニコニコ動画などでオリジナルの楽曲に歌をつけて公開されている方や、その楽曲にMMD(MikuMikuDance)とよばれる3DCG動画のプロモーション動画を公開されている方、そしてその歌を歌ってみた動画など、多くのクリエイティブ活動が見られます。 私の友達にも、初音ミクのプロモーション動画を作って公開している人も居たりしますね!

真多呂人形が初音ミクのお人形をつくった?!

さて、そのボーカロイドは初音ミクのお人形を、伝統を重んじる真多呂人形さんが、職人の手で真剣になおかつ本格的に作り上げたというから驚きです。 雛人形って、女の子の節句飾りなのでとても身近な存在なのですが、そうは言っても伝統行事として見ると、ルールや風習といった昔ながらに続いている事なので、なんと言いますか、そういう挑戦ってどうなの?って思ったりする方も居るかもしれませんね。 とは言え、真多呂人形さんは1946年から毎年「変わり雛」というジャンルで様々な挑戦をされているメーカーさんなので、ある意味私達節句関係の人間としては定番のジャンルではあります……!

伝統工芸の職人が真剣に初音ミクのお雛様を作ったらこうなった

※ここから抜粋です

真多呂人形は、大正8年創立。 木目込み人形発祥の地、上賀茂神社から唯一の正統伝統者として認定を受け、270年受け継がれてきた伝統工芸品である木目込み雛人形を制作しております。 真多呂人形は長い歴史の中で、能や狂言、歌舞伎、日本舞踊などは表現してきましたが、ボーカロイドキャラクターがモデルの雛人形の制作は初めて。老舗の真多呂人形が、ポップカルチャーの代名詞とも言える「初音ミク」を表現することは大きな挑戦でした。 熟練の職人たちが試行錯誤を重ね、伝統工芸とポップカルチャーが融合した、明るく躍動感がありながらも独自性あふれる「初音ミク」を作り上げました。

3月3日の「ひな祭り」と3月9日の「ミクの日」に際して、「初音ミク雛」を発表いたします。 真多呂人形は今年で創立99年。技を継ぎ、磨き上げられた伝統技法で制作した「初音ミク雛」をぜひご覧ください。

「3分間見つめてください。」

プロジェクト開始当初、頭部はフィギュアで作成し、木目込み人形のボディにしつらえるという計画もありました。しかし、クリプトン・フューチャー・メディアとの打ち合わせを重ね、最終的に真多呂らしい伝統的な木目込み人形をベースに初音ミクを表現することとなりました。

初音ミクをよくご存じの方は、イラストやフィギュアとは異なるお顔に一瞬たじろいでしまうかもせれません。 それこそ、まさに今回のミクの狙いでした。 まずは、3分間見つめてください。 長い時間をかけて研究・洗練されてきた伝統工芸品の表情には、眺めれば眺めるほど引きこまれる、不思議な趣深さがあることに気づくはずです。

ミクらしさの表現

初音ミクの躍動感のあるダンスをイメージした立ち姿、ツインテールの髪型とエメラルドグリーンの髪色、初音ミクをイメージした十二単の色合わせ・・・。 本来の雛人形は時代考証を踏まえ意匠を決定するものですが、「初音ミク雛」は伝統的な意匠の中に、初音ミクらしさを随所に取り入れ表現をしています。

男雛がいない おひなさま

雛人形は、男雛女雛が対となっているのが一般的な形式です。雛人形は元来、女の子自身の将来の姿を表しており、男女ペアのおひなさまに美しさと幸せな結婚という姿を重ね、将来の幸せを願う・・という意味が込められているからです。 価値観が変わり幸福のカタチが多様化した今、真多呂人形は「女雛のみの雛人形があっても良いのではないか」と考えました。 現代芸能のアイコンとも言える初音ミクを表現した雛人形は、あえて男雛をおかないことで、自立した女性が夢を叶える姿を象徴したともいえます。

元祖ジャパンカルチャーで「初音ミク」を表現

「初音ミク」は、立体フィギュアのモチーフとしても人気を博しているキャラクターです。 サブカルチャーとして裾野が広がった日本の立体フィギュアは、今では世界に誇るジャパンカルチャーとして高く評価されています。 思えば、現代の立体フィギュアに見る緻密さと美しさは、木目込み人形などにみる伝統的な工芸品にルーツがあるのかもしれません。 いわば、元祖ジャパンカルチャーともいえる木目込み人形で「初音ミク」を作るというこの挑戦は、「日本の伝統文化を再認識してもらうこと」「現代の文化に新たなインスピレーションを与えるということ」という2つの側面から、大変意義深いことであると感じています。

ここまで抜粋です

職人のつくる雛人形への想い

現代の雛人形ができるまでには、とても長くとても深い歴史があります。 木目込み雛人形の発祥は270年前、江戸元文年間に京都の上賀茂神社にて誕生したと言われています。 真多呂人形は270年前からの伝統を守りながらも、職人によって絶えず積み重ねられた挑戦によって、今回のような新たな発想や、様々な技術発展・精度の向上をしてきたと言えますね。

これは私個人の意見ではありますが、お雛様をはじめとした節句人形は「気持ち」を形にしたものだと考えています。 親御さんをはじめとしたご家族・親族からの想いや気持ちはもちろんですが、工場などの自動生産が増え便利になった現代という時代の中、職人さんのたゆまぬ努力で創られ、ひとつひとつを手作業で仕上げていくお雛様。 こういったトクベツを感じる気持ちのこもった職人魂がまだまだ日本に沢山あるという事に誇りを感じますね。 当店でも真多呂さんのお人形を扱っていますので是非ともご覧になってください。

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