TOP > 来年のひな祭りに向けた最初の準備! 雛人形の片付けはお済みですか?

来年のひな祭りに向けた最初の準備! 雛人形の片付けはお済みですか?

こんにちは、花房です。

3月3日のひな祭りが終わりまして、当店ではお雛様から五月人形・鯉のぼりへと主役が移り変わっています。ちょうど今頃から4月半ばにかけて、こどもの日アイテムをお買い求めになる方が多くなる時期‥‥‥。季節の変わり目、春を感じます。

私も先日娘の初節句を無事祝うことができました。こんな時ではありますが、両家の両親にも娘の成長した姿を見せられてよかったです。

子供が無事成長してくれたことに感謝する特別な日。初めて祝う側になってそんなふうに感じました。節句という節目をこれからも大切にしていきたいなと。来年のひな祭りにも、一年分大きくなった娘をぷりふあのお雛様と一緒にお祝いできたらと思っています。

ところで皆さま、雛人形のお片付けはもうお済みでしょうか?

旧暦の3月3日にお祝いする地域もありますので、まだまだ飾っているよという方もいらっしゃるかもしれませんが、片付けるタイミングを逸してしまっている……という方もなかにはいらっしゃるのではないでしょうか? そういう私も実はまだなんです……。

ということで、そんな方(と自分自身)に向けて、雛人形を片付ける際のポイントをいくつかお伝えしたいと思います。

雛人形はいつまでに片付ける?

まずはいつまでに片付ければよいか問題について。率直に申し上げると、いつまでに片付けなければならないという決まり事はありません。時期よりもむしろ大事なのは、「片付ける日の天候」です。ぜひカラッと晴れた天気のよい日にお片付けをおこなってください。

余談ですが、雛人形の片付けが遅れると婚期が遅れるという話を聞いたことはありませんか? この言い伝えはもちろん迷信です。信じるか信じないかは人それぞれですが、「大事なものをきちんと片付けられる女性になってほしい」。そんな意味を込めてお子さまに教育することができるかもしれませんね。お子さまがお片付けを手伝える年齢であれば、そんなお話をしながら一緒に片付けるのも素敵だと思います。

なぜ天気のよい日に片付ける

話が飛びました。なぜ天気のよい日に片付けるかについてですね。それはお雛様が非常にデリケートだからです。湿気にとても弱いのです。

雨の日に片付けをおこなうと、お雛様に湿気が付着したまま何ヵ月も保管することになるかもしれません。そこからシミができたり、カビが生えたりする恐れがあるので、できれば避けたいところ。今週末は全国的に雨が降りそうなので、天気が回復するのを待ってからのお片付けがおすすめです。

諸事情により雨の日に片付けないといけなくなった場合には、除湿器を活用するとよいみたいですよ。それでも、お人形に水気が付着していないかはよくチェックしてあげてくださいね。水気が付着していたら、柔らかい布やティッシュペーパーで吸い取るようにお願いします。

片付け前のお手入れをお忘れなく

朝窓を開けて、雲一つない青空が広がっていたらそれは絶好の片付け日和です。よし!と気合を入れて一気にお雛様セットを箱にしまい込む前に、ぜひ一呼吸おいて「お手入れ」をしてあげてください。

まずは毛ばたき等でお人形の顔、衣裳や道具に付着したほこりを丁寧に落としましょう。ほこりはダニの発生やシミなどの原因にもなります。

ほこりを落としたら、お人形の顔や手を柔らかい紙や布で優しく包みます。そうしてあげると、ほこりの付着や虫の侵入を防ぐことができます。お人形の顔や手に触れる際には、手袋を着用してくださいね。

お人形などには直接触れないようにして、「人形専用」の防虫剤を箱の中に一緒に入れるのもよいでしょう。ただし、必ず人形専用のものでお願いします。

どこに片付ける?

飾り付けする前と同じ状態にして箱の中にしまえたら、あとはどこに片付けるかが問題です。

先ほどもお伝えしましたが、湿気がたまる場所はNGです。水まわりの近くには片付けないようにお願いします。

また、極端に乾燥した場所、直射日光の当たる場所なんかもNGです。ひび割れ、色褪せ、変色などの恐れがあります。

以上のNGポイントを避けた場所に片付けるようにしましょう。お住まいの環境にもよりますが、たとえばクローゼットや押入れが候補ですね。さらに言えば、比較的湿気のたまりにくい上段がおすすめです。

来年も綺麗な姿で……

来年も再来年も、綺麗な姿のお雛様と一緒にお子さまの成長を見守れるのが一番です。そういう意味で雛人形のお片付けは、次のひな祭りに向けた最初の準備といえるのではないでしょうか。節句を迎えるまでの間我が子を見守ってくれたお雛様に感謝の思いを込めてお片付けしてみてくださいね。私もそうします。

それではまた。

記事を共有する