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端午の節句とこどもの日って同じなの?今さら聞けない由来を解説

2025.05.05

本日5月5日は端午の節句!
男の子の健康と成長をお祝いする特別な日です。
五月人形を飾ったりごちそうを食べたりと、素敵な時間をお過ごしのことと思います。

ところで5月5日といえば、
「端午の節句」のほかに「こどもの日」が思い浮かびませんか?

どちらも男の子のお祝いじゃなかったっけ?

名前が違うだけで同じものなの?

今回は、端午の節句とこどもの日の違いとルーツを改めてご紹介します。
知ると5月5日がもっと楽しくなるかもしれません!

端午の節句とこどもの日は同じ?

結論から言うと、実はそれぞれ別のものを指しています。
そのため、そのルーツも異なっています。

端午の節句

端午の節句の起源は2300年前、古代中国の邪気祓いの行事だとされています。
当時は季節の変わり目の5月頃に体調を崩してしまう人が多く、古代中国の人々はそれを邪気や魔物の仕業だとしていました。
そこで厄や毒を退ける薬草とされる菖蒲やヨモギを軒先に吊るし、薬酒を飲んだりちまきを食べたりして無病息災を祈っていました。

日本にこの行事が伝わったのは、今からおよそ1300年前の奈良時代。
「端午」はもともと月のはじめの午(うま)の日という意味で、5月と定められているわけではなかったようです。一節には、午(ご)と五(ご)の音が同じであることから、徐々に5月5日に定着していったといわれています。

こどもの日

こどもの日は、日本で定められた国民の祝日のひとつです。制定されたのは昭和23年7月20日で、第二次世界大戦後のことでした。
祝日法には「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する。」とあります。男女関係なくすべての子どもたちの成長を祝うとともに、お母さんにも感謝をあらわす日として定められました。
国会での議論の際、端午の節句と同じ日にという意見が多かったことから5月5日に決定しました。

5月5日は何して過ごす?

鯉のぼりを飾ろう!

端午の節句の定番ともいえる鯉のぼり。
江戸時代中期の武家では、男の子が生まれると端午の節句に「のぼり」を飾る風習がありました。それを見た町人たちが中国故事の「鯉の滝登り」に倣い、鯉を模したのぼりを飾るようになったことが起源といわれています。

近年はマンションやアパートといった居住環境の変化からか、室内やベランダで楽しめるタイプの鯉のぼりが人気の傾向です。

【行灯鯉のぼり】
やさしい光が灯る和紙製の鯉のぼり。
点灯前は室内鯉のぼりとして、点灯後は行灯として楽しむことができます。

五月人形を飾ろう!

お子さまのお守りとなってくれる五月人形も、端午の節句の定番ですね。五月人形の起源は武家が台頭していた時代とされています。
鎧兜は、武士の間で自分の身を守ってくれる神聖なもの。我が子を病気や事故から守ってくれますようにと願いを込め、鎧兜を武具ではなく、命を守るためのものとして邪気払いの目的で飾られるようになりました。

陣羽織を着てみよう!

もともとは鎧の上から羽織るものだった陣羽織。現在では端午の節句で着られるお祝いの衣装になっています。
陣羽織には、武将のようにたくましく強い子になってほしいという願いが込められています。ベストのようにさっと羽織れて脱ぎ着が楽なので、初節句を迎える赤ちゃんにもおすすめの衣装です。

【prefer fuku カジュアル陣羽織 いおり】
ナチュラルなカラーとシンプルなデザインで、モダンな風合いを取り入れた陣羽織。
着物はもちろん、洋服にも合わせやすいスタイルを追求しました。写真撮影にも大活躍します。

5月5日の定番フード

年に一度の端午の節句。5月5日ならではの食べ物を食べてお祝いするのも楽しみ方のひとつです。
お馴染みの食べ物にもそれぞれ由来があります。お子さまと一緒に、これまでの歴史に思いを馳せるのもいいですね。

柏餅を食べよう!

柏餅は、柏(かし)の葉で餡餅を包んだお菓子です。
柏の木は古くから神聖なものとされていたほか、その葉が食器の代わりに用いられてきた歴史があり、日本の人々にとって身近な植物でした。端午の節句に柏餅が食べられるようになったのは比較的最近で、江戸時代頃からだといわれています。
柏の葉には、新芽が芽吹くまで古い葉が落ちないという特徴があります。
たとえ冬の寒さにさらされても枝にとどまり続けるその姿から、「子孫繁栄」や「家系が絶えない」ことの象徴とされてきました。特に家の名を重んじる武家にとっては、大変縁起の良いものとされていたのです。

ちまきを食べよう!

端午の節句に忘れてはならない食べ物の一つが「ちまき」です。
漢字では「粽」と書き、この漢字には「葦の葉で米を包む」という意味が込められています。日本では「ちまき」と読むのが一般的ですが、もともとは「茅(ちがや)の葉」で包む習慣がありました。現在では、笹の葉や竹の皮を用いることが多くなっています。

日本と中国とでは、ちまきの中身にも大きな違いがあります。日本のちまきは餅やうるち米で作られ、甘く味付けされたものが主流。一方の中国では、味のしっかりついたナツメや肉、栗などをもち米と一緒に包んだ、食事系のちまきが一般的です。

終わりに

今回は、端午の節句とこどもの日の違いを中心に、5月5日の過ごし方や食べ物についてご紹介しました。
5月5日は伝統と願いが詰まった大切な日。
「なぜ飾るの?」「なんでこの日に祝うの?」とお子さまが興味を持たれたときは、この記事を一緒に読んでいただければ幸いです。楽しいひとときを過ごされますように。

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