TOP > スタッフブログ > 雑記 > 世界中の名画が集まる!?大塚国際美術館に行ってきました

世界中の名画が集まる!?大塚国際美術館に行ってきました

2020.01.23

こんにちは、preferのブログに初投稿いたします花房です。

3月3日のひな祭りまで2カ月を切り、慌ただしくなってきた感をひしひしと感じています。いよいよおひな様シーズンの到来ですね。寒いのが苦手な私は例年この時期になると、「春よ早くこい!」と心の中で願うのが常ですが、今年はなんだか暖かい気がします。非常にありがたい。ですが油断は禁物、風邪などには気を付けて万全の体調でこの冬を乗り越えたいものです。

そんな中、休日を利用して、徳島県鳴門市にある『大塚国際美術館』に行ってまいりました。大塚グループ創立75周年記念事業として設立された、日本最大級の美術館です。大塚グループといえば、ポカリスエットやカロリーメイトが有名ですね。館内には、特殊技術によってオリジナル作品と同じ大きさに複製された、古代壁画から現代絵画まで1,000点を超える西洋名画が展示されています。

日曜日の正午。以前知人に、大塚国際美術館は絶対行くべき! と言われたのを思い出したが最後、今日行かなければならないと謎の使命感に襲われ、気づけば車のナビに目的地セットしていました。

大塚国際美術館

岡山市内から車で約2時間。瀬戸大橋を渡り、その後はひたすら東に向かって高速道路を走ります。関西地方にお住まいの方であれば、兵庫県の明石海峡大橋経由で、淡路島を抜けるルートがオススメです。

大塚国際美術館の専用駐車場に到着したのが、午後2時前(閉館時間は午後5時)。「3時間もあれば十分楽しめるだろう」と思いながら、駐車場から出ている無料シャトルバスに乗って美術館へと向かいました。

チケットを購入し入館すると、そこにはとてつもなく長いエスカレーターが上へ向かって伸びていました。そして昇った先、その正面に見えてくるのは、『システィーナ・ホール』という、ヴァチカンのシスティーナ礼拝堂を原寸大に立体再現した大広間です。案内所を横目に、引き寄せられるようにホール内へと入っていきました。

システィーナ・ホール

天井と壁面を覆いつくす絵、絵、絵! 他の作品はまだ何も見ていないですが、圧巻です。

元となったシスティーナ礼拝堂の天井画は、天才彫刻家ミケランジェロによって約4年の歳月をかけて描かれたそうです。今から500年以上前のことです。あんな高いところに、上を向いたままの状態で、細かく、そして美しく描き続ける、ひたすらに……。想像しただけで気が遠くなります。私はクリスチャンではありませんが、完全再現されたこの天井壁画を観て、手を合わせたくなるような、とても神聖な気持ちになりました。

また、ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、おととしの大晦日のNHK紅白歌合戦では、徳島県出身のシンガーソングライター、米津玄師さんがこのシスティーナ・ホールから生中継で出演し、話題を集めましたね。

正直、ここだけで少なくとも1時間は観賞を楽しめると思います。しかしそれだけではもったいない。ひとまず案内所の方に戻って館内ガイドのパンフレットを眺めることにしました。どうやら今いる階は、地下3階のようです(地上からエスカレーターで上がってきたのに?)。パンフレットを詳しく見ていくと、館内は地下3階からスタートし、地下2階、地下1階、そして地上1階、2階という5階構造になっていました。のちに分かったのですが、地下3階から地下1階までは山の中にあるそうです。

写真を撮れて、触れる

そして何より驚きなのが、どの作品も自由に撮影ができて、さらに触ってもOKなことです。もちろん節度を守ることが前提でしょうが、この美術館ならではの楽しみ方ですね。小さなお子さまがいても安心です。私も気兼ねなく、パシパシとカメラに収めていきました。

また館内には、名画になりきって記念撮影ができるコーナーがいくつかあり、お子さまや友人と行って旅行の思い出を収めることもできるようになっていました。少し疲れてきたらレストランやカフェもあるので、休憩したり、お昼ごはんを食べたりできるのもありがたいですね(私にはゆっくりする時間がなかったので、今回はスルー)。

モデルコース頼りに歩き回る

まだ地下3階の作品しか観ていないのに、閉館時間まで残り2時間……。ひとつのフロアが、まあとにかく広い。じっくり観賞したい気持ちと、とにかく全部観たいという気持ちがせめぎ合い、最終的には後者が勝りました。そうと決まれば、上階を目指して歩き回るのみ。美術に詳しくない私でも知っている名画を優先しつつ、展示されている作品をできる限り観て回っていきました。館内ガイドには各階のモデルコースが記載されているので、とても助かりました。

ゴッホ 7つのヒマワリ

地下3階の古代・中世から始まった作品群は、上階に上がるにつれ、ルネサンス・バロック、近代、と時代が徐々に現代に近づいていきます。

地下1階のチェックポイントのひとつ、『7つのヒマワリ』。言わずと知れたゴッホの作品です。原画が世界中に点在している7つの「ヒマワリ」を一室に集めて展示されています。この部屋に近づいていくと、ん?なんだかいい香りがする? まるで絵画から香っているような……。そんな気がしたのですが、やはり気のせいではありませんでした。実際に演出として、ラベンダーなど4つのハーブと、四国産の柚子や伊予柑など3つの天然精油をブレンドしたオリジナルの香りを漂わせていたのです。目で観て、手で触って、さらに鼻で香りを楽しめる、とても贅沢な空間でした。

ピカソ、ウォーホル、そして庭園

そしてようやく1階へ。ここには現代作品の名画が数多く展示されています。ピカソの『ゲルニカ』は壁面いっぱいの大迫力で、この作品からはさまざまなことを考えさせられますね。他にもポップアートの巨匠 アンディ・ウォーホルの作品や、そこに本当に階段があって人物がいるかのような『だまし絵』など、興味深いアートが盛りだくさんです。

また、これもひとつの作品だといえるのではないでしょうか。1階にある、広大でとても開放的な庭園です。

芝生の奥に建っているのは美術館の別館で、作品は展示されていないのですが、レストランやオープンスペースがあります。そしてさらに奥に見えるのが、大鳴門橋(おおなるときょう)です。大鳴門橋には遊歩道があり、タイミングが合えば渦潮も間近で見られるそうです。せっかくなら行きたかった。そしてそしてお気づきでしょうか、陽が西に傾いています! まだ2階が残っているのに……。急いで館内に戻ると、閉館30分前を知らせるアナウンスが流れてきました。ささっと2階の展示を観て、いえ見て地下3階に戻りました。

さいごに

地下3階には、お土産やオリジナルグッズが購入できる『ミュージアムショップ』があります。先ほどご紹介した、ゴッホの『7つのヒマワリ』の展示室で使用されているアロマオイルなども販売されていました。魅力的な商品がたくさん並んでいましたが、閉館間際だったこともあり購入は次回に持ち越しました。

結果的に3時間あれば、ぐるっと一周回ることはできました。ただ、ひとつの作品をゆっくり観賞するには、あまりに時間がなさすぎましたね。見どころが満載すぎる。次回は余裕をもって早めに行こうと思います。今回大塚国際美術館に行ってみて、知人が言っていた「絶対行くべき!」というのがよく分かりました。美術初心者の私でも充分楽しめる美術館です。行かれたことがない方は是非一度訪れてみてください。

記事を共有する

関連記事

【クリスマス】クリスマスツリーは必要?いつ買う?選び方のポイントも解説します!

【ケース飾り】おひな様や五月人形を美しく保つ、アクリルケースやガラスケースの正しいお手入れ方法

【自信がない方必見!】のし(熨斗)の書き方や水引のマナーをおさらい