【後悔しない雛人形選び】木目込みと衣裳着どっちがいいの?それぞれのメリットとデメリットとは
こんにちは。お盆も明け、日が少しずつ短くなってきたのを感じます。
とはいえ、しばらくは暑い日が続きそうですね。体調に気をつけてお過ごしください。
今回のテーマはズバリこちら。
「衣裳着雛人形と木目込み雛人形、買うならどっちがいい?」
以前、「雛人形はいつ買うべき?おひな様のベストな購入時期とは」
という記事のなかで、おひな様を買うなら12月がオススメです!とお伝えしました。
12月はまだまだ先ではありますが、このあたりでおひな様の二大スタイル「衣裳着」と「木目込み」について、その特徴をおさらいしましょう。それぞれの良さや、「こんな人におすすめ!」といったポイントも解説していきます。
本記事がおひな様選びの参考のひとつになれば幸いです!
衣裳着雛人形
衣裳着雛人形は、お人形に着物を着せ付けて作るおひな様です。お顔と胴体は別々の作家が製作し、完成した胴体にお顔を取り付けて仕上げます。
江戸時代初期に京都で発祥したといわれており、今日まで数百年にわたって受け継がれてきた伝統かつ定番のスタイルです。
「おひな様」といわれて思い浮かぶのはだいたいこちらのタイプではないでしょうか。現在でも、すべての雛人形のうち7割ほどは衣裳着のおひな様だといわれています。
衣裳着雛人形のメリット
①豪華で抜群の存在感
衣裳着のおひな様はしっかりとしたサイズ感のものが多く、親王飾り(お殿様とお姫様だけの雛飾り)でも見映えよく楽しむことができます。
お部屋に飾るだけでひな祭りの雰囲気を盛り上げてくれるでしょう。写真映えも抜群です。
②本格的な着物の美しさを楽しめる
衣裳着の魅力は何といっても美しい着姿です。
本物の十二単のように着物を着せ付けていくので、色目の重ね方や刺繍・柄の美しさを楽しむことができます。
③好みのお顔を見つけられる
衣裳着のおひな様はお顔のバリエーションもさまざまです。
昔は「お姫様のお顔は、将来お子さまが結婚するときのお顔」ともいわれ、雛人形のお顔選びは非常に重要でした。
衣裳着雛人形のおひな様は顔立ちが立体的で繊細に作り込むため、職人さんによって絶妙な違いがあります。お気に入りのお顔を探してみるのもいいですね。
衣裳着雛人形のデメリット
①形崩れのおそれがある
着物を直接着せ付けているため、取扱いによっては形がくずれてしまう可能性があります。
お手入れは慎重かつ丁寧に行ってください。
②大きいものは場所に困るかも
見映えが良い一方で、衣裳着タイプの雛人形は比較的大きなものが多いです。
ゆったり飾れるスペースを確保する必要があるほか、お片付けの際の収納場所についても考えておく必要があります。
こんな人にオススメ
・豪華に飾りたい、見映えの良いおひな様が欲しい
・着物の質感や柄にこだわりたい
・本格的なおひな様が欲しい
木目込み雛人形
木目込み雛人形は、桐遡(とうそ=桐の粉に糊を混ぜて固めたもの)やウレタン樹脂などでできた人形に衣服の皺や模様を筋彫りし、できた溝に衣装となる金欄や友禅などの布地の端を押し込んで作られるおひな様です。
溝に布地の端を押し込む作業のことを「木目込む」といい、そこから木目込み人形と呼ばれるようになりました。
木目込み人形は江戸時代中期に京都で生まれたとされ、衣裳着雛人形と同じく長い歴史を持つおひな様です。近年はコンパクトな雛人形が主流になってきており、それに伴って木目込み雛人形の人気も高まっています。
木目込み雛人形のメリット
①コンパクトで飾る場所を選ばない
木目込みのおひな様は衣裳着のおひな様に比べて小さいので、省スペースで飾ることができます。
五人飾りや十人飾りといった豪華なスタイルも、木目込みタイプならコンパクトに楽しめますよ。
②かわいいデザインが多く、インテリアに合わせやすい
丸みを帯びたデザインに、ふっくらとあどけないお顔が多い木目込み雛人形。
「リアルな雰囲気の雛人形はちょっと怖い……」という方にはおすすめできます。
優しい雰囲気でどんなお部屋にも合わせやすく、インテリアにも溶け込んでくれます。
③形崩れの心配がない
お人形の溝に布地を入れ込んで作られているため、着物が崩れる心配がありません。
おひな様は繊細なので丁寧に扱う必要があり、木目込みタイプであってもお手入れは欠かせませんが、着姿が乱れないという面では安心です。
木目込み雛人形のデメリット
①豪華さ・華やかさには欠けるかも
衣裳着タイプのような着物のボリューム感が無いぶん、華やかさや存在感は控えめになります。
「木目込みの親王飾りにしてみたら、なんだか物足りない……」と感じてしまうことも。三人官女などのお人形や、お道具を増やして豪華に演出してみるといいかもしれません。
②「思ったより小さい……」と感じる人も
こじんまりとしたサイズ感は、いざお部屋に置いてみると「あれ?想像してたよりも小さい……」と思ってしまうことがあります。
お店やECサイトで見ているときと、実際にお部屋に飾ったときでは印象が異なることも多いので、サイズについては事前にしっかりと確認するようにしましょう。
こんな人にオススメ
・飾る場所が限られているけど、五人飾り以上の雛飾りを用意したい
・リアルな雛人形は少し怖いので、かわいい雰囲気のおひな様が欲しい
・お部屋のインテリアと一緒に飾りたい
preferおすすめ雛人形
衣裳着と木目込みの特徴やポイントをおさらいしたところで、ここでpreferおすすめのおひな様を衣裳着・木目込みに分けてご紹介します!
衣裳着雛人形
①PREFER CLASSICシリーズ
特別な日への想いを込めた、最高級の衣裳着雛人形。
お人形、お衣裳、飾り台、お道具など、ひな飾りを構成する全てにこだわってプロデュースしました。
お衣裳には正絹生地、金襴生地、人絹生地の3種類をご用意。いずれも厳選を重ねた上質な生地です。
お子さまの生涯の宝物にふさわしい、ワンランク上の逸品が揃っています。
②ぷりふあシリーズ ぷりふあ衣
本格的ながら場所を取らない、コンパクトな衣裳着雛人形。
「省スペースで飾りたいけど、豪華に楽しみたい!」という想いをかなえるおひな様です。
お好みのお衣裳と飾り台を組み合わせられるセミオーダー式で、思い通りのひな飾りにカスタマイズ。ご家庭にぴったりのものを見つけてください。
木目込み雛人形
ぷりふあシリーズ 木目込み雛人形ぷりふあ
お子さまの手の中に収まる、高さ13cmのとっても小さなおひな様。ころんと丸いフォルムとあどけないおぼこ顔に心が和みます。
『ぷりふあ衣』と同じく、お衣裳と飾り台を自由に組み合わせることができます。三人官女や五人囃子を追加して、華やかに楽しむのもいいですね。
まとめ
今回は、衣装着雛人形と木目込み雛人形の特徴やポイントについて取り上げました。
どちらも歴史あるおひな様で、それぞれに良さがありましたね。
「雛人形は必ず衣装着/木目込みでなければいけない」という決まりはないので、ぜひご家庭で話し合ってスタイルを決めていってください。主役であるお子さまに尋ねてみるのもいいかもしれません。
女の子にとって、おひな様は一生ものの贈り物です。どうか素敵な雛人形との出会いがありますように。
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