年中行事のお飾りはいつまで飾る?いつ捨てる?
2022.11.09
こんにちは。新人ライターの千田と申します。
段々と肌寒い季節になり、今年も残すところあと僅か、という実感がようやく湧いてきました。ついこの間まで暑いから外出などしないと騒いでいた気がするのですが、いつの間にか新しい年が近づいていますね。
年明け最初の行事といえばもちろんお正月ですが、2月には節分、3月にはひな祭り、5月には端午の節句…などなど、その後にもおめでたい年中行事が次々と控えています。
行事の中には、毎年決まったお飾りを飾ってお祝いするものがありますよね。
きれいなお飾りに美味しいごちそう、楽しいお祝いのあとで、ふと
あれ?お飾りっていつまで飾っていればいいんだっけ?
「お飾りを処分したい時、どうするのが正解なの?」
と思われたことはありませんか?
今回はお飾りを用いてお祝いする年中行事のなかでも代表的な、
上記3つの行事に関するお飾りの「片づけ時」、「処分するタイミングと方法」を書いていきたいと思います。
お正月のお飾り
旧年が無事に終わったことと、新しい年の始まりをお祝いするお正月。その由来は、家に幸せや豊作をもたらす神様である「年神様」を盛大にお迎えする行事「神祭り」だとされています。詳しい起源は分かっていませんが、6世紀半ば以前には既に正月行事が存在していたようです。
お正月飾りを飾っておく期間のことを「松の内」といいます。
地域によって異なりますが、主に関東地方の松の内は元日から1月7日まで、関西地方の松の内は元日から1月15日までを指し、松の内の期間=お正月を祝う期間となります。
そんなお正月を華やかにお祝いする、代表的なお飾りといえばこの3つ。
しめ飾り
しめ飾りは、結界の役割を持つお飾りです。これより内側は浄化された空間、つまり年神様をお迎えするのにふさわしい神聖な場所ですよということを示し、玄関または神棚に設置します。お正月シーズンに外へ出ると、お店の入り口や家屋の玄関扉に飾ってあるのをよく目にしますね。
ところで、しめ縄としめ飾りの違いはご存じでしょうか?
飾りのついていない縄のみのものを「しめ縄」、橙や水引など縁起の良い飾りがついたものを「しめ飾り」といいます。どちらも神聖な場所を示す結界としての意味を持ちますが、しめ縄は神社や神棚に通年で飾るもの、しめ飾りはお正月の時期のみ飾るもの、というところが大きな違いです。
門松
門松は、玄関など家の外に飾る竹や松などを用いたお飾りです。
「3本の竹がひとつになったお飾り」というイメージを持たれがちな門松ですが、名前の通り主役は松であり、竹も一緒に飾られるようになったのは鎌倉時代以降からです。
年神様がやってくる際に迷わないように、という目印の役割を持っています。 松は常緑樹(葉が一年中緑色の木)であることから長寿の象徴、竹は成長が早くまっすぐ伸びていくことから健康や繁栄を象徴しているといわれています。
鏡餅
鏡餅は、年神様が宿る依代(よりしろ)、つまりお迎えした神様の居場所とされる大切なお飾りです。
かつて銅鏡とよばれていた丸い鏡に由来して、丸い形のお餅を用いています。三種の神器のひとつでもある鏡は、古くから神様が宿る神聖なものとされてきました。そんな鏡を模したお餅の中へ、年神様に宿ってもらおうというわけです。
年神様が宿った鏡餅を食べるとその魂の一部を分けてもらうことができ、一年間健康に過ごせると信じられてきました。
お餅がふたつ重なっているのは、「めでたさを重ねる」という意味合いがあるそうです。
本来はいちばん大きくて立派な鏡餅を床の間へ、小さな鏡餅を神棚や台所へ飾るのが良いとされています。しかし現代の住宅には床の間や神棚がないことも多いため、その場合は水回りや台所、トイレなど神様が宿るとされている場所に飾るのが良いようです。
番外編!「初正月」に飾るお飾り
赤ちゃんが生まれてから初めて迎えるお正月のことを「初正月」といいます。
無病息災と厄除けを願い、男の子は破魔弓、女の子は羽子板を飾ります。
初正月の祝い方や破魔弓・羽子板を飾る期間、しまう期間に関しては下の記事で分かりやすく解説されているので、是非合わせてご覧ください。
破魔弓や羽子板をなぜ飾る? 初正月の疑問についてお答えします!
またぷりふあでは、オーソドックスな羽子板とは一味違った、ぬくもりあふれるかわいい初節句のお飾りも取り扱っています!
どんなお部屋にも調和する、モダンなデザインの木製羽子板。羽子板本体にパーツを取り付ければ、特別なお飾りの完成です。
お子様のおめでたい初節句に、優しい天然木の羽子板飾りはいかがでしょうか?
お正月飾りの片づけ時は?
お正月飾りを飾っておくのは、冒頭で述べた松の内の期間が終わるまでです。そのため、しめ飾りと門松は、関東地方は1月7日、関西地方は1月15日に片づけるところが多いようです。
鏡餅は他のお飾りとは少し異なり、鏡開きの日、つまり鏡餅を食べる日に片づけを行います。
鏡開きの日は一般的には1月11日ですが、関西地方では1月15日または1月20日に行うところもあるようです。
処分のタイミングは?処分の方法は?
お正月のお飾りは、毎年新しいものを用意するのが望ましいとされています。
そのため、処分のタイミングとしては松の内の期間が終わってからが良いでしょう。
お飾りの処分方法は大きく分けて2つ。
①「どんど焼き」に持っていくどんど焼きとは、毎年1月15日頃に地域住民が前年の正月飾りやお守り、御札などを持ち寄って焼く火祭りのことです。どんどん焼き、とんど焼き、どんと焼きなど、地域によって名称が異なります。
当日、古いお飾りを持っていけば焼いてもらうことができますが、地域によっては前もってお飾りを回収する日が設けられています。どんど焼きでの処分を考える場合は、事前に確認しておくと良いでしょう。
②初詣の際に神社へ持っていくお正月の期間中は、ほとんどの神社に前年のお飾りを集める場所が設けられています。
初詣の際に古いお飾りを持っていけば、お焚き上げにて処分してもらえます。
処分するのを忘れてしまったら・・・お正月が終わってからずいぶん後になって、そういえばお飾りの処分を忘れてた!ということがあるかもしれません。お正月のお飾りは、自宅でごみとして処分することもできます。「縁起物のお飾りをごみとして出しづらい…」と思われる場合は、自分で清めてから処分するといいでしょう。方法は以下の通りです。
②右、真ん中、左の順にお清めの塩をふりかけ、白い布または新聞紙で包む
③新しいゴミ袋に入れる
お清めが終わったら、地域のルールに従って処分すればOKです。
ひな祭りのお飾り
女の子の健やかな成長を願う、3月3日のひな祭り。
その歴史やルーツに関しては諸説あるのですが、こちらに詳しく書かれていますので、気になる方は是非ご覧ください。
桜橘、桃などの花飾り
ひな祭りのお祝いに欠かせないのが花飾りです。生花を飾るご家庭もあれば、手軽に飾れるアートフラワーの花飾りを用いるご家庭もあります。
ひな祭りにおける代表的な花飾りは、桜橘と桃の花です。
桜橘は、桜の花木と橘の花木、2つがセットになったものを指します。「左近の桜・右近の橘」と呼称されることでも有名です。これは、ひな人形の側から見て左側が桜、右側が橘です。
雛人形は平安時代の宮中を模したものが始まりとされており、この桜橘も、平安京(当時の都)の内裏にある紫宸殿(ししんでん)という場所に植えられた木が由来になっています。
紫宸殿での儀式の際、内裏の警備を行う左近衛府(さこのえふ)が待機する場所近くに桜が、その反対側の右近衛府(うこのえふ)が待機する場所近くに橘の木が植えられていたことから、「左近の桜、右近の橘」と呼ばれるようになりました。
桜と橘にはどちらも魔除けの力があるとされており、邪気を払い、女の子が健やかに過ごせるようにという願いが込められています。
「桃の節句」ともいわれるひな祭り。桃の花にも、桜橘と同じ邪気を払う力があるとされています。
日本神話に登場する神、イザナギノミコトが桃の実を投げて鬼女を追い払ったことに由来し、鬼や悪魔などの悪いものは桃を嫌うとされてきました。また「百歳(ももとせ)」という言葉にちなみ、健康や長寿を象徴する植物でもあります。周囲の悪い気を払い、末永く健康に過ごせるよう、古くからひな祭りには桃の花が用いられています。
お雛様
ひな祭りの主役といえばやっぱりお雛様。
15人揃った5段飾りや7段飾りのものが伝統的です。
クラシカルなスタイルのお雛様が根強い人気を誇る一方で、現代の住宅事情に合わせたコンパクトなものも注目を集めています。
雛人形の由来には諸説ありますが、有力な説のひとつとして、人形が病気や災いを子どもの代わりに引き受けてくれるという「身代わり信仰」から生まれたというものがあります。その意識の名残なのか、現代の雛人形もそうした「お守り」としての役割を担っています。
ひな飾りの片づけ時は?
花飾りは、生花の場合はお花が萎れてしまったら片づけ、アートフラワーの場合はお雛様と同じタイミングで片づける、という認識で良いようです。
お雛様をしまうのは、3月3日が終わってからできるだけ早く、晴れた日が良いとされています。
必ず3月4日に片づけましょう、という明確な決まりがあるわけではありません。お天気の悪い日に慌ててお雛様をしまってしまうと、湿気によってカビや虫食いの原因になってしまいますので、必ず日にちよりも晴れた日を優先してくださいね。
ところで、
「お雛様を出しっぱなしにしていると婚期が遅れる」
・・・という、まことしやかに語られるジンクスがあります。
当然ながら、お雛様の片づけ時が実際の婚期を左右することはありません。しかしお雛様に関する迷信といえば、誰もが思い浮かべる有名なものとなっています。
ではなぜ「お雛様をしまうこと」と「婚期」が結びついたのか?
由来については諸説あるのですが、なかでも有力なのが以下の2つ。
①だらしがないのは良くない!という教訓として節句とは節目のお祝いなのだから、いつまでも飾っておくのはだらしがない。そんな風に片づけを後回しにするような女の子は、誰ももらってくれないよ!素敵なお嫁さんになれないよ!
という、戒めやしつけの意味から生まれたとされる説です。現代では女性の様々な生き方が確立されていますが、昭和初期頃まで女性にとって「お嫁に行くこと」は重要な意味を持つものでした。
きちんとした子に育ってほしいという教育的観点と、女の子の重大問題であった「お嫁入り」を結び付け、親が子どもに言い聞かせていたのかもしれませんね。
②「片づく」という言葉を結婚になぞらえて「片づく」という言葉は、「散らかっているものが整えられた状態になる」という意味以外に「お嫁にいく」という意味も持っています。
嫁にいく。「娘が―・く」
goo辞書より引用 https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E7%89%87%E4%BB%98%E3%81%8F/#jn-41930
現代ではあまり耳慣れない表現かもしれませんが、父親などが自分の娘が結婚したことを指して「去年ようやく末の娘も片づいたよ」といった言い方をすることがあります。
片づく=お嫁入りする という言葉から連想して、
早く片づける=早くお嫁に行く
片づけが遅れる=お嫁に行くのが遅れる
というジンクスが生まれた、という説です。加えて雛人形はお殿様とお姫様の結婚を象徴したものですから、婚期と結び付けたくなるのも無理はありません。
さて、婚期を気にする必要はありませんが、飾りやすく、お片づけも簡単なお雛様は魅力的だと思われませんか?
ここで当店オリジナル商品「ぷりふあ」シリーズより、マンションやアパートなど、現代の住宅にもぴったりのかわいいお雛様をご紹介します。
「木目込み雛人形ぷりふあ 二人飾り ちとせS」
きめ細かい国産の檜(ひのき)を使用したシンプルな台座に並ぶ、ころんとかわいいお雛様。
飾る場所を選ばないコンパクトサイズで、洗練されたデザインはどんなお部屋にも調和してくれます。飾るだけでお部屋に春の雰囲気をプラスしてくれる、組み立て不要の親王飾りです。
木目込み人形ぷりふあシリーズは、個性豊かな18種類のお衣装と33種類の飾り台をご用意しております。きっとお好みのお雛様に出会えます!
気になった方は是非商品ページを覗いてみてくださいね。商品ページはこちら
処分のタイミングは?処分の方法は?
お雛様の処分を考えるタイミングは、お子様の成人や結婚など、大人としてじゅうぶんに成長したときだと考えられています。
これは先述の通り、雛人形には病気や厄災を引き受ける、お守りとしての意味合いがあるためです。お子様が無事に大きく成長し、一人前の大人になったとき、雛人形はその役目を終えたとされるのです。
処分の方法ですが、大きく分けて2つあります。
①人形供養へ持っていく最も望ましく、一般的な処分方法です。
近くの神社やお寺に役目を終えた雛人形を持ち込み、供養の後処分してもらうことができます。
供養料は3,000円~10,000円が相場といわれていますが、持ち込み先や持っていく雛人形の形態(ガラスケース入りなど)によって異なるため、事前に確認しておくと良いでしょう。
②自宅で処分する雛人形は、自宅で粗大ごみとして処分することもできます。
これまで代わりに厄を引き受けてくれたお雛様をただ捨てるのは気が引ける…という場合は、自分で清めてから処分しましょう。以下の要領で行うことができます。
②広げた白い和紙の上に雛人形を置き、お清めの塩をふりかける
③和紙で雛人形を包み、新しいゴミ袋に入れる
感謝を込めてお清めを行ったら、地域のルールに従って処分すればOKです。
雛人形を人に譲ってもいいの?
不要になった雛人形を友人などに譲る、という形で手放すのは問題ないのでしょうか?
何度も述べた通り、お雛様には子どもの代わりに厄を引き受ける「お守り」としての役割があります。
去年使っていた自分のお守りを人にあげないのと同じように、基本的には雛人形を人に譲るべきではないでしょう。
一人につきひとつが望ましいお雛様ですが、「長女に雛人形を送ったけれど、二人目、三人目は飾る場所がない…」という場合もあるかもしれません。
その際は雛人形と同様の意味が込められたひな飾り、例えばつるし雛を贈る、というのも選択肢のひとつです。
大きなお飾りでなくても、大切なお子様のお守りになってくれるものを用意してあげてください。
端午の節句のお飾り
男の子の健やかな成長を願う、5月5日の端午の節句。
「こどもの日」と同日のため混同されることが多いのですが、こちらは国民の祝日であり、男女関係なく子どもの成長や健康を願う日です。
一方の端午の節句は年中行事で、男の子のためのお祝いです。
「こどもの日」を制定する際、もともと端午の節句であった5月5日を希望する声が多く、同日に決まったそうです。
そんな端午の節句を祝う、代表的なお飾りはこちら。
鯉のぼり
男の子の立身出世を願って飾られる鯉のぼり。
江戸時代中期、男の子が生まれた武家の家では端午の節句が近づくと「のぼり」を飾る風習があり、
その後町人たちが中国故事の「登竜門」に倣って鯉を模したのぼりを飾るようになった、という由来があります。
最初は紙に鯉の絵を描いたものだったのが、次第に布製になり、サイズも大きくなり、鯉の色も黒一色から赤色と青色が加わり…と、徐々に現代の鯉のぼりの姿になっていったようです。
最近ではマンションやアパートなどの集合住宅が増え、大きなものを見かける機会が減ってきていますが、簡単に設置できるタイプのものや、お部屋で楽しめるコンパクトサイズのものなど、現代のスタイルに合わせた鯉のぼりが登場しています。
五月人形
鎧飾りや兜飾り、子供大将など、端午の節句に飾る人形を総称して五月人形といいます。
武士の台頭していた鎌倉時代から室町時代にかけて、武家では梅雨目前になると鎧や兜を出し、虫干しと手入れのために家の中へ飾るという習慣がありました。これが端午の節句に五月人形を飾る由来となったといわれています。
雛人形と同様、五月人形にも「子どもの代わりに病気や災いを引き受ける」という役割があります。また、鎧や兜を身に着けていた当時の武士たちにあやかり、勇猛でたくましい子に成長してほしいという願いが込められています。
かつて五月人形といえば大きなサイズのものが多く、床の間などに飾るのが主流でした。
しかし核家族化などに伴い、マンションやアパートに住むご家庭が増えたことによって、近年は手軽に飾れるコンパクトなものが人気を集めています。
端午の節句のお飾りの片づけ時は?
鯉のぼりには、いつしまうべきという明確な決まりはありません。
ずっと飾っていても問題はないのですが、屋外に飾っている場合は梅雨時になると風雨に晒されて傷みやすくなってしまうため、5月下旬の晴れた日に片づけるご家庭が多いようです。
五月人形をしまうべき時期も特に決められていません。
雛人形のように「出しっぱなしにしていると婚期が遅れる」といった悪いジンクスもありません。定期的なお手入れさえしていれば、ずっと飾っていても問題ないでしょう。
五月人形をしまう場合は、温度や湿度が上がり、お人形が傷みやすい梅雨前に片づけるのが一般的なようです。
雨の日や湿度の高い日にしまってしまうとカビや痛みの原因になりますので、必ずお天気の良い日を選ぶようにしてくださいね。
最近では一年中おしゃれに飾っておけるような、お部屋のインテリアに合わせやすいものも増えていますので、是非お好みの五月人形を探してみてください。
処分のタイミングは?処分の方法は?
鯉のぼりを処分するタイミングと処分方法
鯉のぼりを処分するタイミングはご家庭によってさまざまです。
子どもが嫌がる(恥ずかしがる)ようになったら飾るのをやめ、処分したというご家庭もあれば、経年劣化で破損したために処分し、翌年からは飾らなくなったというご家庭もあります。
鯉のぼりの由来となった先述の武者のぼりは、男の子が元服を迎える(12~15歳頃)まで飾っていたようです。
処分方法ですが、以下の2つが一般的です。
①ごみとして処分する鯉のぼりは厄除けや身代わりといった役目を担うお飾りではないため、供養せず通常のごみとして処分しても問題ありません。
一般的に可燃ごみに分類されますが、大きなサイズのものは粗大ごみとなる場合があります。ワイヤーやポール等の付属品に関しても、地域の分別ルールに従ってください。
②人に譲る不要になった鯉のぼりを、友人などに譲ることで手放す方法もあります。
また地域で寄付を募っているところもたくさんあるため、鯉のぼりの処分を考える際は一度調べてみると良いかもしれません。
鯉のぼりは屋外に飾る場合が多いので、遠目には綺麗に見えても近くでよく見ると汚れていることがあります。人に譲る場合は事前によく確認し、布などでなるべく汚れを落としてから渡してあげてください。
拭きとってもなかなか汚れが落ちない!という場合はぬるま湯に中性洗剤を薄く溶かし、1時間ほどつけおきを行うと効果的です。
五月人形を処分するタイミングと処分方法
五月人形を処分するタイミングは、お子様が成人したときだといわれています。
雛人形と同様、厄を引き受け成長を見守ってきた男の子が一人前の大人に成長した時、五月人形の役目は終わります。
五月人形の処分方法は、主に以下の2つです。
①人形供養へ持っていく最も望ましく、一般的な方法は人形供養に出すことです。
役目を終えた五月人形をお寺や神社に持ち込むと、供養の後処分してもらえます。
供養料は3,000円~10.000円程度が相場とされていますが、持ち込み先や持っていく五月人形の形態(ガラスケース入りなど)によって異なるため、事前に確認しておくと良いでしょう。
②自宅で処分する五月人形は、粗大ごみとして自宅で処分することもできます。
普通のごみとして出すのは気が引ける…という場合は、これまでお守りの役目を務めてくれたことへの感謝として、自分で清めてから処分すると良いでしょう。
②広げた白い和紙の上に五月人形を置き、お清めの塩をふりかける
③人形を和紙で包み、新しいゴミ袋に入れる
感謝の気持ちを込めてお清めを行ったら、地域のルールに従って処分すればOKです。
五月人形を人に譲ってもいいの?
不要になった五月人形、このまま処分するのはもったいないし、誰かに譲ろうかな?と思われることがあるかもしれません。
先述した通り、五月人形には「たくましい子に育ちますように」という願いが込められているほかに、
厄を代わりに引き受けるお守りとしての役目も担っています。ですから、既に厄を引き受けている五月人形を人に譲るのは適切とはいえないでしょう。
基本的に一人にひとつが望ましい五月人形ですが、二人目以降にも男の子がいるご家庭では、スペース等の関係でなかなか難しい…という場合もあるかと思います。
一人目も二人目も、大切なお子様に健やかに育ってほしいという気持ちは同じ。
是非、大きなものでなくても、お守りになってくれる五月人形を贈ってあげてください。
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