伝統には伝統を。雛人形に日本の工芸を合わせた飾り台をご紹介
2020.09.21
こんにちは、花房です。
今週は月曜日と火曜日が祝日になっているので、土日と合わせて現在4連休真っただ中という方も多いと思います。祝日イコール休みだー!と思う一方、ところで何の日だっけ、と名前までは思い出せないなんてことありませんか?
9月の祝日は、「敬老の日」と「秋分の日」です。今年は21日が敬老の日、22日が秋分の日となっています。
敬老の日はその名のとおり、おじいちゃんおばあちゃんをうやまうための日ですね。長年社会に尽くしてきたご老人を敬愛し、長寿を祝うことを目的に、昭和41年に祝日として定められたそうです。みなさんは敬老の日に、おじいちゃんおばあちゃんにお祝いを贈ったりされますか?
秋分の日は、祝日法によると、「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」日なのだそうです。また、昼と夜の長さがほぼ同じになる日でもあり、この日を境に徐々に夜が長くなり始めます。
つい2週間くらい前までは一日中エアコンを付けっぱなしにしておかなければ過ごせないほどの暑さだったのが、ひんやりと涼しくなっているのを実感する今日この頃です。
本格的な秋を目の前に、当店オリジナル雛人形ブランドぷりふあの2021年バージョンの販売準備も大詰めを迎えております。そこで今回はぷりふあから、伝統的工芸品を使用した飾り台「静岡和屏風使用 高岡漆器-螺鈿細工-」をご紹介します。
とその前に、日本の伝統的工芸品っていくつ種類があるかご存知ですか?
日本の伝統的工芸品
経済産業省のサイトによると、経済産業大臣の指定を受けた日本の伝統的工芸品は、全国に235品目あるそうです(2019年11月20日時点)。昔から代々受け継がれてきた伝統の技が詰まったお品っていいですよね。地元の伝統的工芸品なんかは特に誇らしく思ったりもします。
そのなかのひとつに、埼玉・岩槻人形、富山・高岡漆器が指定されています。木目込雛人形ぷりふあは、埼玉岩槻の人形師により伝統的な技法を用いて一点一点丁寧に作られています。細やかな表情、美しい木目込み……、手作りだからこその温かみを感じられる特別なお雛様です。
富山・高岡漆器については、この後にご紹介するぷりふあの飾り台で詳しく触れます。
ぷりふあの選べる飾り台「静岡和屏風使用 高岡漆器」
さて、ここからが本題。国の伝統的工芸品に指定されている高岡漆器に螺鈿細工で桜をあしらった、高級感と可愛らしさを併せ持つ飾り台のご紹介です。サイズは、横幅33㎝、奥行22㎝とA4用紙よりちょっと大きい程度のコンパクトさ。屏風を載せても高さ16㎝に収まります。こちらの飾り台は、木目込雛人形ぷりふあでのみ展開しています。
高岡漆器
高岡漆器は、江戸時代の加賀藩で前田利長が高岡城を築いた際に、武具やタンス、膳などの日常生活品を作らせたのがはじまりです。その後、中国から堆朱(ついしゅ)、堆黒(ついこく)等の技法が伝えられ、現在に続く技術が考案されました。彫刻塗、錆絵(さびえ)、螺鈿(らでん)、存星(ぞんせい)などの多彩な技術もそのひとつです。
凛とした品格を感じさせる洗練された漆器の飾り台は、日本伝統の雛人形にぴったりですね。
螺鈿細工
螺鈿細工は貝を細工した装飾技法の総称です。「螺」は渦巻状の殻を持つ貝類のことで、「鈿」は金属や貝をはめこんだ飾りを意味しています。貝殻の内側の虹色光沢部分を、漆地などの彫刻された表面に貼って塗りこむ、高岡漆器の代表的な技法でもあります。
この螺鈿の技術は、奈良時代に唐(中国)から日本へと伝わり、平安時代には、日本を代表する加飾技法の蒔絵(まきえ)との併用が盛んにおこなわれたそうです。
飾り台に映える桜模様の螺鈿細工が煌めき、雛飾りを上品に、そして華やかに彩ってくれます。
静岡和屏風
静岡といえばお茶の産地として有名ですが、実は全国有数の雛具の産地でもあります。そんな静岡県産の和屏風には職人技がしっかりと注ぎ込まれています。丁寧な技と細かい作業の連続により作り上げられた、手作業ならではのこだわりの逸品です。和の美しさ、季節の趣が感じられるデザインは、雛飾りには欠かせません。
選べる2種
ご覧のとおり、「静岡和屏風使用 高岡漆器」の飾り台は、黒塗・朱塗の2色からお選びいただけます。黒塗飾り台には金屏風、朱塗飾り台には桜の花々をあしらった白屏風がセットになっています。
和テイストや、大人っぽい雰囲気がお好みの方には、黒塗飾り台×金屏風がおすすめです。
気品溢れる威風堂々とした趣。黒塗台の落ち着いた雰囲気と、金屏風の上品な輝きが魅力です。金屏風はひな飾りの定番アイテムで、お雛様を豪華に演出してくれます。シンプルなデザインは、お人形のつくりの良し悪しが如実にあらわれるものです。丁寧に作り込まれたお人形にこそふさわしい飾り台&屏風です。
一方、可愛らしさや、明るい雰囲気を重視する方には、朱塗飾り台×白屏風がおすすめ。
お祝いごとにぴったりな紅白の色合い、桜の舞う屏風。祝福の想いと春の訪れを感じさせる清々しい風合いです。鮮やかな朱塗の飾り台ですが、高岡漆器ならではの上品さにより、派手さを抑えたすっきりとした仕上がりに。和室・洋室、どちらの空間にも程よく馴染みます。
そして、それぞれのデザインに合わせたお道具が付きます。
以上、ぷりふあの選べる飾り台「静岡和屏風使用 高岡漆器」のご紹介でした。
富山・高岡の伝統工芸と静岡の和屏風を組み合わせた贅沢な親王飾りを、お子さまの初節句に飾ってみてはいかがでしょうか。木目込雛人形ぷりふあのみの展開とお伝えしましたが、飾り台のみの単品販売もおこっています。
2021年度のぷりふあ販売開始まであともう少しです。ぜひ楽しみにしてお待ちください。
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