初誕生はどうやって祝う?風習と祝い方を解説!
2023.11.28
赤ちゃんが生まれて最初のお誕生日のことを「初誕生(はつたんじょう)」と呼びます。大切なお子様の初めてのお誕生日は、ご両親にとっても記念すべき大切な日ですよね。
初誕生の日は一般的なお誕生日とは違い、特別な方法でお祝いする風習があります。今回は、昔から受け継がれてきた初誕生のお祝いの方法をご紹介します。
健やかな成長や明るい未来を願う伝統的な風習
初誕生では「一升餅」や「選び取り」を行います。日本に古くから伝わる通過儀礼の一つで、子どもの健やかな成長を願ったり、今後の人生について占ったりするものです。
一升餅
「一生、食べ物に困らないように、そしてお餅のように丸く円満に長生きできるように」と願いが込められた一升餅。その名の通り、1升分の餅米を用いて作られています。
最近ではピンク色やハート型、お名前を入れたものなど、見た目にこだわった一升餅も多く販売されているようです。また、一升餅の代わりとして一升パンや一升米なども販売されています。
一升餅の使い方は主に「餅負い」と「餅踏み」の2種類です。
餅負い
一升餅を赤ちゃんに背負わせて、子どもの健やかな成長を祈る「餅負い」。
お餅を背負った状態で立ち上がれる子もいますが、赤ちゃんにとって1升のお餅はとても重たいものですので、座り込んでしまったり転んでしまったりすることもよくあります。立ち上がれたら「将来の見通しが立てられる」、立ち上がれなかったら「家に長くいてくれる」、転んでしまったら「厄落としができた」など、どんな結果でもおめでたいことには代わりないので安心してくださいね。
お餅を背負う方法は主に2つ。伝統を重んじる場合は風呂敷、現代風であればリュックを使用します。風呂敷を使用する場合は、お餅を包んだ風呂敷を斜めがけするように赤ちゃんに背負ってもらいます。その際には赤ちゃんの首が締まらないように注意してください。
餅踏み
踏むタイプの一升餅は「餅踏み」と呼ばれ、主に九州地方で多くみられる風習です。一升餅を大地に見立て、踏ませることで「地に足をつけてしっかり歩んでいけるように」といった願いを込めています。
赤ちゃんの成長速度には個人差があり、初誕生を迎えた時点ではまだ立ち上がれない赤ちゃんもいます。そんなときは、ママやパパが赤ちゃんを支えて、餅踏みのお手伝いをしても問題ありません。
餅踏みを行う際には赤ちゃんの足にワラジを履かせます。通常は藁でできたスタンダードな物が使用されますが、近頃は赤ちゃんの足が痛くならないように、布製のワラジを使用しているご家庭も多いようです。一部の地域では、ワラジを履かせずに素足のままで餅踏みを行うこともあります。
ちなみに、使用したお餅の食べ方に決まりはありません。砂糖醤油やおろし納豆と合わせて食べてもいいですし、一升餅は縁起物ですので、同じく縁起のいい小豆と合わせてぜんざいのようにして食べるのも良いでしょう。
初誕生の日に集まった人たちだけで食べるのではなく、近隣に住まう人たちにお裾分けする地域もあるようです。
選び取り
選び取りは、赤ちゃんの前に様々なアイテムを置いて最初に手にしたものでその子の強みを占う伝統的な風習です。そろばんやお金、筆が定番ですが、その他にも様々なアイテムが用いられています。
そろばん:計算が得意になる、商売の才に恵まれる
お金・お財布:お金に恵まれ、お金持ちになる
筆、ペン:文筆や芸術の才能に恵まれる
ハサミ:手先が器用になる
定規:几帳面な性格に育ち、しっかり者になる
辞書:成績優秀になる、博識になる
箸・米・スプーン:食べるものに困らない
ボール・靴:運動神経が抜群で、スポーツで秀でる
くし・鏡:センスがよく、おしゃれさんになる
最近では上記のものだけでなく、ご家庭の方針によって置くものを変える「我が家オリジナルの選び取り」をしている方も多いようです。
通常は本物のアイテムを使って行います。しかし、ハサミなどは扱いによっては怪我をしてしまう恐れがあるため、アイテムが描かれたカードなどを用いることもあります。また、カードであれば記念品としても手軽に保管できるので、お子さんが成長した後に思い出として楽しむこともできます。
どんな風にお祝いをしたらいいの?
初誕生は人生に一度しかない特別な日なので、祖父母や親戚の方を招いて盛大にお祝いしましょう。
満1歳ともなれば、離乳食が完了期に入っている赤ちゃんも多いため、食べられる物のバリエーションも増えているはず。普段から食べなれているものでお祝い御膳を作ったり、ケーキを準備したりするのもおすすめです。
大人用の食事は、伝統を重んじるなら一汁三菜の「祝い膳」がベストですが、特に決まりはありません。手巻き寿司を用意したり、ピザをデリバリーしたりと、「ザ・お誕生日会!」といったメニューでも問題ありません。みんなが食べて美味しいと感じる食事がいちばんですので、家庭のスタイルに合わせて準備しましょう。
内祝いは必要?
初誕生会に参加された方からご祝儀をいただいた場合、基本的に内祝いは必要ありません。しかし招待していなかったり、参加できなかったりした方からご祝儀をいただいた場合には、いただいた金額の半分程度の内祝いを贈りましょう。
内祝いを贈る際には、お礼状や赤ちゃんの写真などを一緒に付けておくと喜ばれます。
記念撮影も忘れずに
特別な日ですから、思う存分写真を撮っておきましょう。本格的に撮影したい方は、スタジオや写真館を利用するのもいいですね。お子さまが大人になって結婚するときには、結婚披露宴などでも使われるかもしれません。
ご自宅で記念撮影を行う場合は、せっかくなので赤ちゃんの衣装にもこだわってみてはいかがでしょうか。
柔らかでしっとりとした質感。お子さまの肌を傷つけないスムース生地を使用しています。足や肩部分にはスナップボタンがたくさんついており、お着替えやオムツ替えもラクラク。デザイン性だけでなく機能性にもこだわりました。とっておきのかわいい衣装で、初誕生のお祝いをお楽しみください!
まとめ
今回は、初誕生の日に行う伝統的な通過儀礼「一升餅」と「選び取り」について、そして初誕生のお祝いの仕方などをご紹介してみましたがいかがでしたでしょうか。
最近では、お祝いの様子をSNSにアップする人も多くいらっしゃいます。可愛らしくお部屋を飾り付けてみたり、ミニスタジオを作ってベビーフォトを撮影してみたりと、思い思いの方法で初誕生をお祝いしているようです。ぜひ、人生に一度しかない初誕生日を、思う存分後悔の無いように楽しんでくださいね。
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