【雛人形選び】迷ったらおひな様の生地に注目! 生地の特徴やオススメを解説
2024.02.07
3月3日のひな祭りまでもう少し。素敵なおひな様との出会いはあったでしょうか?まだ悩まれている方は、そろそろ決め時といったところですね。
サイズ、飾り方、価格……雛人形の種類は非常に多く、よりどりみどり状態。迷われるのも無理はありません。
多過ぎて分からない! 何を基準に選べばいい?
今回はそんなお悩みを「お衣装に使われる生地」の側面からサポートします。
雛人形の違いやこだわりは、生地にも大きく表れるもの。おひな様選びの重要なポイントといえるでしょう。
「どれにしよう?」と迷われている方はもちろん、「こんな雰囲気のおひな様が欲しい!」とイメージされている方も、今回の記事を参考にしていただければ幸いです!
①金襴(きんらん)生地
金襴とは、金糸や金箔を織り込んで模様をあらわした織物の総称です。金襴の技術は中国で生まれ、日本に伝わったのは14世紀前だといわれています。室町時代には高価な交易品として扱われており、お守りとして持つ人も多かったようです。
比較的厚みがあり、色鮮やかで華やかな柄が多く、煌びやかな印象です。近年ではインテリアや小物などにも利用されています。
ほつれに注意
金襴生地は織物の性質上、端がほつれやすい特徴があります。美しい姿を長く保つために、優しく丁寧に取り扱うようにしてください。
こんな人にオススメ!
・存在感のある華やかなおひな様が欲しい
豪華な風合いを醸し出す金襴生地のお衣装は、特別な日にぴったり。お祝いの場にふさわしい存在感で空間を彩ってくれるでしょう。サイズ感にかかわらず、華やかな佇まいでひな祭りに華を添えます。
金襴衣裳のおひな様
【PREFER CLASSIC ひな人形 華衣(かえ) 親王飾り 平飾り】
華やかかつ気品あふれる金襴衣裳の親王飾り。金糸で施された文様が美しく浮かび上がり、絢爛豪華な雰囲気を演出します。大胆さと繊細さが見事に調和した、完成度の高い雛人形です。
②正絹(しょうけん)生地
正絹とは、絹糸100パーセントで作られた織物のことです。本絹(ほんけん)や純絹(じゅんけん)とも呼ばれます。
絹の歴史は非常に長く、紀元前3000年頃には中国で生産が始まっていたようです。日本に絹の製法が伝わったのは弥生時代より前とされ、明治時代以降は日本経済を支える重要な産業となりました。
絹織物は柔らかくて軽く、艶やかな光沢をもちます。染色性が良いため、非常に美しい色に染まることでも有名です。
摩擦と日光に注意
絹は紫外線を吸収する力が高いため、日の光にさらすと黄色く変色してしまうことがあります。おひな様の虫干しを行う際は、必ず直射日光の当たらない場所に置くようにしてください。
また、摩擦を加えると毛羽立ちやすいというデリケートな面があります。お手入れの際は注意して取り扱うようにしてください。
こんな人にオススメ!
・高級感を感じるおひな様が欲しい
高貴な雰囲気を醸し出す正絹のお衣裳は、上品なおひな様をお探しの方におすすめです。絹ならではの艶や軽やかな質感は、雛人形に洗練された美しさをプラスしてくれるでしょう。
正絹衣裳のおひな様
【PREFER CLASSIC 桜翠(おうすい) 京十一番 額縁仕立て】
唐衣に艶めく正絹生地を使用した、高級感あふれる佇まいのおひな様。
生地の質感を存分に感じられるよう、柄を配さないワントーンのデザインを採用。シンプルながら味わい深く、随所に格式高い美しさを感じられる逸品です。
③人絹(じんけん)生地
人絹はレーヨンともよばれ、木材パルプから作られた再生繊維です。環境に優しい素材で、土に埋めると分解される性質をもちます。1800年代後半にフランスで生まれ、大正7年頃から日本でも盛んに生産されるようになりました。高級品である絹に比べ、比較的手頃な価格で入手することができます。
名前の通り絹に似た美しい光沢をもち、肌触りがよく、吸湿・放湿性に優れています。また染色性・発色性が非常に高く、さまざまな色を出しやすいという特徴があります。
水に注意
原材料が木材パルプなので、水に濡らすと繊維が膨張して引っ張り合い、シワになりやすい性質があります。濡れると繊維に負担がかかり強度が下がってしまうため、雨などにさらさないようご注意ください。
こんな人にオススメ!
・高級感がありつつ、お手頃価格のおひな様が欲しい
思うままの色を表現できる人絹生地のお衣裳は、色味にこだわって選びたい方におすすめです! 深みのある色から淡く明るい色まで、さまざまなバリエーションがありますよ。
艶やかな質感は高級感を醸し出し、おひな様の優美なお顔をますます引き立ててくれるでしょう。
人絹衣裳のおひな様
【PREFER CLASSIC ひな人形 蒼珠(そうじゅ) 親王飾り 平飾り】
美しい色合いに思わず目を奪われる親王飾り。お殿様の鮮やかで上品な青色と、お姫様の優しく柔らかな桃色が見事に調和しています。
伝統的なひな飾りにモダン要素を取り入れ、現代の空間にも自然に溶け込むスタイルに仕上げました。シックな黒塗の飾り台と相まって、高貴な風合いを醸し出します。
まとめ
今回はおひな様選びのポイントのひとつとして、衣装の素材に焦点を当てました。
金襴生地、正絹生地、人絹生地、それぞれに素晴らしい長所があります。お衣裳の材質に注目してみると、おひな様探しがもっと面白くなるかもしれません。雛人形は、女の子の成長を見守る一生ものの贈り物。どうか素敵な逸品に出会えますように。
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