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今も根強い人気の雛人形?豪華な五段飾り・七段飾りの特徴を探る!

根強い人気五段・七段飾り

雛人形と言えば七段飾り

伝統的な雛人形といえば七段飾りの十五人飾りを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか? 赤い毛せんをスチール七段飾りに掛けてお殿様、お雛様を筆頭に官女、五人囃子、随身、仕丁と総勢十五名。 それに加えて嫁入り道具や雪洞、桜橘などがずらり並ぶ豪華絢爛の七段飾り。 見た目の豪華さはもちろんの事、雛人形の歴史や意味などを味わうことができる雛飾りです。 置き場所や、収納スペース、予算など条件があえば是非おすすめしたい飾りです。

五段飾りは七段飾りに匹敵

十五人飾りのおひな様を見ますと、お人形の数が増える為、その多くのお飾りが七段タイプ・五段タイプのお飾りになっています。 七段タイプよりもコンパクトになりますので、飾りつけの為のスペースを多少なりとも抑える事がで、尚且つ十五人のフルセットのお人形をお飾りできるのが嬉しいお飾りですね。 しかし、十五人フルセットのお人形や、付属するお道具は殆どの場合大きな違いが少なく、五段飾りと七段飾りのコスト面はあまり変わりません。

また、七段タイプであればスチール段に緋毛氈の組み合わせが多い中、木製・MDF製・塗り加工を施した物などのスチールではない段飾りが多く見られるのも特徴です。 この為、飾り台のコスト的には7段飾りよりもむしろ高くなる傾向が強く、七段飾りと比べましても段数の違いほどの総額での値段差は無く、雛人形の中でもトップクラスの高価な雛飾りとなります。 近年では七段飾りとともに、五段飾りの生産は減少傾向で選択肢は少なくなっていますが、それでも大きくて豪華な五段飾りの魅力は七段飾りにも匹敵するほどです。 こちらも条件がクリアできるならばおすすめの雛飾りです。

七段飾りの構成

一番上の段を詳しく

お雛様の象徴である内裏雛、お殿様とお雛様の親王二人が、玉台と呼ばれる畳の台座に座ります。 二人は夫婦の理想像で、天皇様と皇后様のような良縁に恵まれる事を願い飾られています。 その前には三方(三宝)の上に徳利が置かれ、口花と言う桃の花が添えられます。 桃の花には魔除けや長寿をもたらす力があるとされているようです。 三段飾りにある菱餅はここでは飾らずもう少し下の段に置く事になります。

二段目を詳しく

二段目にはお殿様とお雛様のお世話係の三人官女、三人の真ん中の女性は座っています、真ん中の女性は既婚者で眉を剃る習慣があったようです、向かって左側は銚子、向かって左側は長江銚子を持ち白酒などを注いでくれるようです。官女の間には高坏に乗せた紅白餅、紅白にはハレという意味がありお祝い事や縁起物としておめでたい席に出される伝統的なお餅です。

三段目を詳しく

三段目には五人囃子が飾れます。 向かって右から、扇を持つお囃子、笛、小鼓、大皮、太鼓と五人が並んでいます。 向かって右の二人は上着を着ていますが、左の三人は上着を脱いでいます。 懸命に鼓などを叩く姿が想像できますね。

四段目を詳しく

四段目には向かって右には左大臣(ひげのおじいちゃん)、左には右大臣(若者)が立っております。 右大臣・左大臣は親王から見て右・左なのでちょっとややこしいですね。 左大臣は別名、一上(いちのかみ)とも呼ばれ、公卿の筆頭という意味です。 ですから、通常は左大臣が最高位となり、今で言えば内閣総理大臣ということになりますかね。 右大臣はその補佐で左大臣が不在のときはその職務を務めます。その中には御膳、菱台にのせた菱餅が二つづつ並んでいます。菱餅には色によって赤(桃)は厄除けや桃の花、白は子孫繁栄、清浄や残雪、緑は健康や新緑などが表されています。春の訪れと健やかな成長を祈願しての飾りなんです。

五段目を詳しく

五段目には両サイドには京都御所紫宸殿の左近の桜、右近の橘がイメージされた桜橘が飾られています。右大臣左大臣と同様に親王から向かって左が桜、右が橘なのです。 橘は常に茂っていることから長寿瑞祥の樹として珍重されています。桜は邪気を払ったり、魔除けなどの力があるとされています。

六段目を詳しく

六段目は嫁入り道具が並んでいます。向かって右側から茶道具、巾着、火鉢、鏡台、針箱、長持、箪笥と並んでいます。嫁入り道具は婿方の家族の一員となる事を象徴する意味が込められているようです。

一番下、七段目を詳しく

平安時代の嫁入り道具でもある乗り物の御駕籠(おかご)と御所車(ごしょぐるま)と真ん中には重箱を飾りました。 御所車は牛車(ぎっしゃ)とも呼ばれ平安時代当時は裕福な家庭に嫁げますようにとの願いが込められていたとされています。

五段飾りは?

五段飾りは、四、五、六段目が集約されて、随身と仕丁のみ四段目として飾られるケースが多く嫁入り道具や御膳などが飾られない形になっているようです。 ただ十五人飾りには間違いないのでボリュームのある豪華な段飾りとなります。

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