小さい雛人形が人気!手軽に飾れるかわいいお雛様が選ばれている理由
目次
お雛様の最新トレンドは? 小さい雛人形が人気!?
大きな段飾りに人数の多いお人形が流行っていた昭和の時代。雛人形といえば豪華で大きな七段の十五人飾りが主流でした。 大きな部屋に大きな七段飾りを飾り付け、家族や親戚、近所の方に、お子さまとともにお披露目することが多かったようです。豪華であればあるほど好まれていた雛人形も、現在ではその傾向が様変わりしてきています。リビングや子供部屋に飾れるコンパクトタイプのお雛様が選ばれる時代になりました。
ではなぜ今小さな雛人形に人気が集まっているのか、その理由を紐解いていきます。
理由その① 昨今の住宅事情による影響
大きな理由のひとつとして、核家族化などでマンションやアパート住まいの方が増え、戸建て住宅でも和室を作らないコンパクトなお家が増えていることが挙げられます。数畳を占有するほどの立派な七段飾りを設置するためには一部屋まるまるのスペースが必要になることもあります。それだけのスペースを確保することは到底できないという住宅事情に合わせて、よりシンプルに、よりコンパクトに飾れる小さな雛人形が注目を浴びるようになりました。飾り付けが手軽にできて、引っ越しの際に持ち運びがしやすいことも支持される要因ででしょう。
理由その② 大きい=価値ではない
豪華なお雛様ほど好まれていた少し前の時代に比べると、上述のとおり住宅事情や家庭環境が大きく変化していて、御殿のついた段飾りは廃れていき、皆無ともいえる状況です。 赤い緋毛氈(ひもうせん)の七段飾りは依然として根強い人気があるものの、こちらも生産ベース・出荷ベースでの本数は大きく減少してきています。七段飾りのようなお飾りはお人形の人数が多く価格もそれなりで絢爛豪華そのものでしたが、大きさを抑えたコンパクトな親王飾り(男雛・女雛の二人のお飾り)であっても繊細な作りを施したり、上質な素材を使用したりして、充分に高級感のあるお雛様がたくさん作られています。
また、技術の発展もあり、一昔前では考えられなかったような小さな頭(かしら)に目を入れた、コンパクトで可愛らしいお人形も増えています。 時代の流れは大きいから繊細へ、豪華から可愛いへ変わってきているようです。
理由その③ 選択権がママ・パパへ
お雛様を購入するときの選択権が、おじいちゃん・おばあちゃんから、赤ちゃんのママやパパに移り変わってきたことも小さいお雛様が選ばれる要因のひとつに考えられています。お子さまが生まれてすぐの手間暇がかかる時期、飾り付けが大変なお人形よりも少しでも簡単で可愛くお飾りできる方が良いですよね。また、ファッションやトレンドに敏感なママも多く、 インテリアとして玄関に飾りたい、木目込み人形のような小さくて可愛らしい雛人形がいい、といったニーズが増えてきました。それに合わせて雛人形業界も時代の流行を取り入れた、多彩でおしゃれなお雛様を製作・販売するようになってきています。
想いが詰まったお雛様を
住宅事情、価値観の変容、選択肢の多様化……、さまざまな理由から、今小さいお雛様が選ばれていることがお分かりいただけたでしょうか。
ただ、そうかといって、大きさ=愛情と思っている方、伝統を重んじる方も少なくないでしょう。特におじいちゃん・おばあちゃんの世代は段飾りが主流で、ママのお雛様も立派な七段飾りだった、ということも多くあると思います。その結果、おじいちゃん・おばあちゃんの独断で大きな段飾りをプレゼントされるケースもあるようです。
たしかに、お雛様の歴史をたどれば昭和頃は七段飾りが主流でした。しかしながら、さらに遡ってみますと江戸時代では親王飾りが主流だったようです。このようにお雛様をお飾りすることに厳格なルールや決まりはなく、時代とともにその飾り方は移り変わっていくものです。したがって、贈る方の想いが詰まったお雛様を飾っていただくことが一番大切です。 雛人形のサイズだけにとらわれず、「何のために飾るのか」をまず考えてみてください。雛人形は、お子さまの誕生のお祝いし、健やかな成長、将来の幸せを願うためのものです。大きすぎて毎年飾るのが大変…… と、飾られなくなってしまっては本末転倒です。 お子さまへのお祝いの気持ちを第一に考え、どんなお雛様を贈るのがよいのか皆さまで話し合って決めることをおすすめします。
当店で人気の雛人形「ぷりふあ」
当店でも、お子さまの手のひらに収まるほど小さなサイズのおひな様「ぷりふあ」は毎年好評いただいている人気の雛人形です。店名でもあります、「お好みの~」という意味の“prefer”から名付けられたぷりふあには、お好みの雛人形と飾り台を組み合わせて、自由な発想で飾っていただきたいとの想いを込めています。当オンラインショップでは、木目込み雛人形ぷりふあと、衣装着雛人形ぷりふあ衣(ころも)を全種類販売しています。場所が無くて雛人形を飾れないという方、インテリアとして可愛く飾りたいという方は、コンパクトに飾って楽しめる小さな雛人形をぜひ選択肢に入れてみてください。
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