雛人形や五月人形は誰が買う?地域によっても異なるしきたり
こんにちは、花房です。
時の流れは早いもので、こどもの日(端午の節句)が過ぎてからもうすぐ3週間が経とうとしています。この頃は日差しの強さに体が耐えられず、すでにバテ気味です……。
夏はもう目の前ですが、でもその前に、実はこれから端午の節句をお祝いする方もいらっしゃるんですよ。旧暦や月遅れでお祝いする地域にお住まいの方たちです。ちなみに旧暦で計算すると、2022年の端午の節句は6月3日みたいですね。節句のようなお祝い事は時代や地域によってその“しきたり”が全然違ったりするので、面白いですし勉強にもなります。
ということで今回は、節句のお祝いに向けて「節句飾り」を用意するときのしきたりはどうなっているのかについてまとめてみたいと思います。これから雛人形や五月人形・鯉のぼりの購入を検討される方はぜひ参考にしてみてください。
どっちの親が買う?それとも…
桃の節句・ひな祭りであれば雛人形、端午の節句・こどもの日であれば五月人形や鯉のぼりを用意されるご家庭が多いかと思いますが、そこでたびたび問題になるのが「誰が買うか」というもの。女の子の場合は母方の親が、男の子の場合は父方の親が買うべきだという話を耳にしたりもしますが果たして……。
昔からの一般的なしきたり
あくまで昔からの一般的な考え方として、お子さまの性別に関わらず、母方の親が節句飾り(雛人形や五月人形など)を用意するというのがあります。なぜなら昔は、自分の娘が男性のもとへ嫁ぐと会える機会が少なくなる(距離的にも心理的にも)ため、雛人形や五月人形を用意することで娘や孫に会う口実にしていたから。なんていわれています。
現代の傾向
いっぽう現代では、核家族化が進み父方の親と一緒に暮らすご家庭が少なくなりました。昔のように、「父方の親に気を遣って」という心理的なハードルはほぼなくなったといえます。したがって、節句のお祝いを口実にと考えるよりも、皆さま純粋にお孫さんの誕生・成長をお祝いしたいと考えているのです。つまり、どちらかの親が用意するのではなく、両家で話し合って決める、折半する方法が主流となっています。また話し合った結果として、お金は親が出して、購入するのはご自身(お子さまのママ・パパ)というケースも増えてきているようです。
地域別のしきたり
地域の中でも違いや差は必ずありますので、あくまで一般論として捉えていただけますと幸いです。
東日本
北海道~関東・中部の地域では、お子さまが女の子の場合は母方の親が、男の子の場合は父方の親が用意するのが一般的のようです。
西日本
逆に関西~九州の地域では、昔からのしきたりに従い、母方の親が用意するケースが多い傾向にあります。
普段接客をしているスタッフに聞いても、「お客様のお住まいの地域によって考え方やしきたりは全然違う」と言っていました。余談ですがそのスタッフいわく、「親が用意してくれているのを知らずに自分たちでも人形を購入したので返品できないか?」というお問い合わせが年に何件かあるみたいです。節句飾りは一生の贈り物ですので、ぜひご両家でしっかり話し合ってみてくださいね。
いつ頃買う?
買う時期に関しては地域ごとのしきたりはないですが、一般的に買われやすい時期というものが存在します。誰が買うかを決める際には「いつ買うか」も合わせて決めておきましょう。
雛人形の場合
そのシーズンの雛人形の販売時期は早ければ10~11月頃からです。当店オリジナル雛人形ブランド『小さなおひな様 ぷりふあ』に関しては、例年10月から販売を開始しています(※時期は前後する可能性がありますので、詳しくはお問い合わせください)。
そして、販売のピークは1月初旬~2月中旬頃。その時期になると人気商品は完売する可能性が高くなりますので、できるだけ早めに検討するのがよいでしょう。予約を受け付けているお店もあったりしますので、今の時期からサイトなどを見ておくのもおすすめです。
五月人形・鯉のぼりの場合
五月人形・鯉のぼりの場合は、3月初旬~4月中旬が最盛期です。3月3日のひな祭りが終わると、販売店は一気に子どもの日ムードに染まりますので、そのタイミングがひとつの購入時期の目安となるでしょう。ただし雛人形同様、人気の商品や限定品は早々に完売してしまう可能性がありますので、お目当てのお品がある場合はできるだけ早めに購入することをおすすめします。
まとめ
しきたりや傾向を知っていると、いろんな場面で役に立つことがあります。だからこそこの記事が読者の皆さまのお役に立てたなら嬉しいです。でもいっぽうで、特に最近は、頑なにしきたりに縛られる必要はないとも思っています。お子さまをお祝いしたい気持ちはママもパパも、おじいちゃんおばあちゃんも皆一緒ですので、それぞれのご家庭でベストな祝い方を見つけてみてください。
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