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初誕生を祝う!1歳の誕生日の祝い方や贈り物、みんなどうしてる?

初誕生とは

お子さまの1歳の誕生日をお祝いする初誕生。出産から365日目を迎えるまでを振り返ってみるといろんなことが思い起こされるのではないでしょうか。1歳の誕生日は赤ちゃんにとって初めての誕生日であり、パパママ、おじいちゃんおばあちゃんにとっても特別な記念日ですね。

昔の日本では、現在のように毎年の誕生日をお祝いする文化はなく、誰もがお正月ごとに年をとる「数え年」で年齢を数えていたそうです。それでも満1歳を迎える赤ちゃんの誕生日だけは「初誕生」として盛大にお祝いをしていました。昔は医療技術が発達していなかったこともあり、生まれてきた赤ちゃんが無事1歳を迎えられたことを喜び、感謝の思いを込めておこなわれたのです。

そんな初誕生では、さまざまな儀式をおこなうのが慣例となっています。今なお受け継がれている伝統的な儀式とあわせて、現代スタイルの祝い方や贈り物についてご紹介します。

初誕生の祝い方

まずは祝い方について。初誕生では、昔のように親戚を集めてお祝いする地域もあるようですが、最近では赤ちゃんとパパママ、兄弟姉妹、そこに両家の祖父母を呼ぶ程度の規模でおこなうことが多いようですね。ご自宅を飾り付けてにぎやかで楽しい雰囲気を演出したり、お店を予約して美味しいご飯を食べたりと、みなさん特別なひとときを過ごされているようです。

ところで、みなさんはご自宅でどんなふうにお祝いしているのでしょうか? 代表的なものをみていきましょう。

一升餅

初誕生には、「一升餅」と呼ばれる儀式が昔からおこなわれてきました。一升のもち米でつくったお餅(重さ約2㎏)を風呂敷に包み赤ちゃんに背負わせ、これからの成長をお祈りする伝統的な儀式です。一升餅の「一升」に「一生」を掛け、我が子が一生食べ物に困らないようにとの願いを込めます。とはいえ、赤ちゃんにとって約2㎏はかなりの重さになります。最近では、風呂敷ではなく背負いやすいリュックで代用したり、扱いやすい小分け餅などを使用したりするケースも増えているようですね。風呂敷を使用する場合は、赤ちゃんの首が締まらないように斜め掛けにしましょう。

お餅を背負った赤ちゃんが立って歩けたらおめでたい。ですが、立てなかったり転んだりしても縁起がよいとされています。上手に立てたら将来身を立てられる、座り込んだら家に長くいてくれる、転んだら厄落としができたという具合です。どんな結果になってもおめでたいので、一升餅をおこなう際にはお子さまの頑張る姿を温かく、そして危険がないよう注意深く見守ってあげてくださいね。

また、お餅を背負う一升餅以外にも、わらじを履かせてお餅を踏ませる「餅踏み」など、地域によってさまざまなやり方があるようです。

選び取り

一升餅とあわせて、「選び取り」という儀式も人気です。選び取りは、少し離れた場所にさまざまなモノを置き、その中から赤ちゃんが何を選び取るかで将来や才能を占います。置くモノは地域によっても異なりますが、昔からの定番としては、お金・筆・そろばんです。お金を選んだなら富裕、筆なら博識、そろばんなら商才といった具合です。最近では、筆の代わりにペンや万年筆を、そろばんの代わりに電卓を用意することもあります。そのほかにも、独自のモノを用意して事前に意味を決めておく「我が家オリジナルの選び取り」をしてみるのも楽しそうですね。

記念撮影

一生に一度の初誕生ですから、これでもかというくらいに写真を撮っておきましょう。本格的に撮影したい方は、スタジオや写真館を利用するのもアリです。お子さまが大人になって結婚するときには、結婚披露宴などでも使われるかもしれませんね。一升餅や選び取りの儀式は動画も相性いいですよ。記念としてぜひ残しておいてあげましょう。また、1歳の記念として手形や足形を取って記録するのもよいですね。

初誕生の贈り物

赤ちゃんへ贈るプレゼントも初誕生の楽しみの一つではないでしょうか。どんなプレゼントを贈ろうか、パパママで相談しあって悩む過程も思い出となります。最後に、イマドキの定番贈り物をいくつかご紹介します。

バースデーケーキ

誕生日にはやはりバースデーケーキは欠かせません。とびきり豪華なケーキを用意したい、愛情を込めた手作りにこだわりたい、そんなパパママも多いようです。とはいえ、主役の赤ちゃんはまだ離乳食期の真っただ中。油分の多い生クリームなどは消化に時間がかかり、赤ちゃんにとっては負担になることもあります。そして食物アレルギーには特に気をつけなければなりません。オーダーする場合も、手作りする場合も、原材料は必ず確認するようにしてくださいね。

また、アメリカ発祥の「スマッシュケーキ(=赤ちゃんが手づかみでケーキを食べる)」も近年注目を集めているようです。手づかみで顔や体をケーキまみれにした無邪気な様子は写真映え間違いなし! にぎやかに楽しみたい方にはおすすめです。

ファーストシューズ

赤ちゃんが生まれて初めて履くファーストシューズ。1歳の誕生日を迎えるタイミングで贈るのも素敵ですね。ぐんぐん成長する赤ちゃんは少しの期間しか同じサイズの靴を履けません。でもだからこそ、パパママそしてお子さまの記憶に残るような特別な一足を用意して、履き終えたときも記念品として大切に保管してみてはいかがでしょうか。出産時などにすでにファーストシューズを用意された方は、セカンドシューズとして贈るのもよいでしょう。

おもちゃ・絵本

1歳ごろになると、一人歩きができるようになるお子さまも見られます。行動力や認識力が高まってきて、さまざまなモノ・コトに好奇心を持ち始める時期ですね。そんな1歳の赤ちゃんには、音が鳴ったり、体を動かしたりして遊ぶおもちゃの贈り物も人気のようです。また、言葉を発するのが嬉しい時期でもありますので絵本なども喜ばれるのではないでしょうか。

初誕生は赤ちゃんの健やかな成長をお祝いする大切な人生儀礼の一つです。また、赤ちゃんが生まれてから、お七夜・お宮参り・お食い初め・初節句と続いた1年間のイベントの集大成ともいえるでしょう。ここまで支えてくれた周りの家族・親族に感謝の気持ちをもってお祝いをしましょう。そして初めて迎える誕生日を記憶にも記録にもばっちり残してくださいね。

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